今は再び出張中、フランクフルトでこの記事を書いています。6月5日土曜日にパリに入り、プライベートで週末を過ごした後、6日パリ、7日ミュンヘン、8日フランクフルトでのミーティングをこなしていきます。
さて、その出張行程の中、今回ビジネスでは初めて訪ねたミュンヘンを紹介したいと思います。6月7日深夜にパリでのミーティングを終えて飛び、8日夕方フランクフルトに向かうまでの約20時間の滞在だったのですが、8日は午前中に業務が終わり午後が実質的なオフ。快晴、30℃を超えるミュンヘンの町を短いながらも楽しめたのでした。
ミュンヘン旧市街の広場ヴィクトアーリエンマルクト(Viktualienmarkt)には野外市場が広がり、野菜、果物、花、ハム、ソーセージ売る店から、飲食店まで立ち並びます。普段であれば夕飯の買出しに来る主婦たちで賑わっているのかもしれませんが、この日は陽気に誘われたミュンヘンっ子たちでビアガーデンが満席だったのが何よりも印象的でした。
この人の入りよう!とても火曜日のお昼時とは思えません。自分のことをさておきこの人たち仕事はどうしたのだろうと思ってしまったものの、僕も仲間入りしてお昼からビール2ジョッキ(1リットル)いただいたのでした。本場ミュンヘンのビールはやっぱりたまりません。
さて、青空の下爽快にビールを飲み干した後は、ヨーロッパを代表する美術館の一つと言われているアルテ・ピナコーク(Alte Pinakothek)に向かいました。ミュンヘン訪問は学生旅行、渡英直後のオクトーバーフェスト参戦に続いて今回で3回目だったのですが、ミュンヘンに来るといつもビールのことしか頭の中になかったので、この美術館は未訪でした。
アルテ・ピナコーク、15~18世紀の絵画が収集されており、なかなか見応えがありました。ブリューゲル、ボッティチェリ、ルーベンスの大作が広々とした館内に並べられています。そんな中僕が今回一番気に入ったのは、アルトドルファー(Altdorfer)という16世紀前半に活躍したドイツの画家が描いた「アレキサンダー大王の戦い」。アレキサンダー大王がアケメネス朝ペルシアのダリウス3世を破るイッソスの戦いが描かれています。おびただしい数の兵士たちが極めて細部まで描写され、圧巻でした。
そしてこの日の最後は、ミュンヘンの代名詞ともいえるビアホール、ホフブロイハウス(Hofbräuhaus)で締め括りました。17時前に店に入ったので、客も少なく、毎夜演奏されているはずのバイエルンの民俗音楽もなく、やや寂しい雰囲気ではありましたが、ここで黒ビールを1リットル、そしてミュンヘン名物白ソーセージ、ヴァイスヴルスト(Weißwurst)をいただきました。僕はこの白ソーセージが大好物。仔牛肉にパセリや香辛料を混ぜたすり身を白い皮で包んだもので、焼くのではなく必ず茹で、そしてお湯から取り出したソーセージを皿の上で皮から中身を剥がして食べます。ソーセージそのものはもとより、食べる時につける専用のマスタードが旨い。甘口でコクがあり、ヴァイスヴルストにベストマッチ。他のソーセージにもきっと合うと思うのですが、なぜこれに合わせられるでしょうか。このマスタード、ドイツ出張の際に買って帰ったことがあり、実は我が家に常備されていたりします。
ホフブロイハウスでは旬の白アスパラガスもいただきました。ドイツ人が白アスパラガスが好きであることは、ドイツ人の友人からも聞いていましたが、この日、想像以上にミュンヘンは白アスパラガスで盛り上がっていました。街中に数え切れない程の屋台が出ていて、売れ行きも上々のようだったのです。覗いてみると、白アスパラガスにも品種、クラスがあるようで、高いものから安いものまであることが分かりました。価格差にして倍(7.9ユーロ/kg、3.9ユーロ/キロ)まで開くものも。味にはどれだけ違いがあるのか気になるところです。ホフブロイハウスの白アスパラガス・オランデーズソースも実に美味しかったです。どうしてこうも甘味が出るのか。白アスパラガス、日本の食卓にももっと登場して然るべきです。
ということでこのように結局は食道楽に終わり、19時頃次の目的地フランクフルトに向かう列車に飛び乗ったのでした。隣のホームにモスクワ行きの国際列車があってびっくり。一体何時間掛かるのだろう・・・。
ところで、パリからミュンヘンまでの移動で利用した航空会社がアウグスブルク航空(Augsburg Airways)でした。ルフトハンザ航空傘下の航空会社のようですが、初めて耳にする名前。二度と利用する機会ないだろうなあ。
白いソーセージに白いアスパラガズ、
なんだか初夏の装いでとっても美味しそうです。
それから、この甘いマスタード興味有り!
先日名古屋でドイツ料理をいただく機会がありましたが、やはりゆでた白いソーセージにこの甘いマスタードがついていました。あと引く美味しさだよね。
投稿情報: hitsuji | 2010-06-09 08:57
白いアスパラ200倍にしたら、よくわかりました。
生の白いアスパラ食べてみたいです!
投稿情報: ムートン | 2010-06-10 05:07
"アレキサンダー大王の戦い"すごい絵!
兵士が動いてるようです
実物はもっとひきこまれるんだろうなぁ
ビアガーデン気持ちよさそう~♪
投稿情報: JUN | 2010-06-10 23:44
>hitsujiさん
白いソーセージは1年中食べられるけど、白いアスパラガスはこのシーズン限定で、ドイツではまさに初夏の風物詩のようです。
おぉ、甘いマスタード気にって入るんだね!
日本人の口に合うんだろうなあ。
投稿情報: Shibuya | 2010-06-19 18:31
>ムートン
分かった?
日本でも北海道産とか手に入るんじゃないのかな。
投稿情報: Shibuya | 2010-06-19 18:31
>JUNちゃん
素晴らしい大作でした。
細部描写が感嘆ものです。
ビアガーデンも、まさにバイエルンの雰囲気で、良かったよ!
投稿情報: Shibuya | 2010-06-19 18:36